(9)蕎麦職人の手元におしまは釘付け
「向島へ渡ろうか。美味いものを食べさせる店が多いっていうから」
今日はおしまが「天ぷらを奢るから、みんなで一緒に吉原見物に行こうよ」と誘ったのだった。おもんも徳松も喜んで承知した。
「実は、徳さんにちょいと頼みがあるんだけどね」
小さな料理屋で夕飯を食べ終え…
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