著者のコラム一覧
増田晶文作家

1960年、大阪生まれ。同志社大学法学部卒。「果てなき渇望」(文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞)でデビュー。著書に「稀代の本屋 蔦屋重三郎」「絵師の魂 渓斎英泉」「楠木正成 河内熱風録」「ジョーの夢」「エデュケーション」など多数。

(44)土用の鰻は安永の新しい流行り

公開日: 更新日:
切り絵・小宮山逢邦

 吉原大門を駕籠が出ていく。

 中を改めた、会所に詰める吉原の男たちが駕籠を見送るかたちになった。

 そもそも吉原は駕籠の乗り入れ禁止、例外は町奉行の裁可を受けた御免駕籠、そして医者くらい。

 駕籠は蔦重と義兄を追い越していく。蔦重が土煙を払いながらいった。
… 

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