(53)ひとつ蒲団の中、頬を寄せ
小紫は重三郎の胸に顔を埋めながら、恋しい人の一計にききいっている。
重三郎も小紫の体調を気遣いつつ、気づけば饒舌に。
「吉原を儲けさせる方法はいっぱいある」
吉原の弱点は、吉原の魅力の売り方と弘め方をわかっていないこと。
「お上臈さんが春をひさぐだけ…
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