(55)前書きが平賀源内とはたまげた
妓楼の二階はお上臈の主戦場、夜ごと艶事が繰り広げられる。
その階段口のすぐ横が遣手部屋、遣手はここから遊女と遊客の挙動を抜かりなく監視する。
大文字屋の遣手部屋では、かげろうと蔦重が『細見嗚呼御江戸』をめくっている。
「今度の細見は上出来!」
遊女…
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