「日本ご当地チェーン大全」辰井裕紀著・文・その他日本懐かし大全シリーズ編集部編
「日本ご当地チェーン大全」辰井裕紀著・文・その他日本懐かし大全シリーズ編集部編
地元では誰もが知る有名店だが、全国的にはあまり知られていない地域密着型の飲食チェーン店を紹介するガイドブック。
巻頭では、関西みやげの定番「551HORAI」や、函館の観光名所にもなっているハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」など、地方発ながら知名度は全国区の超人気チェーンを特集。
そのひとつ、中部・近畿地方で257店舗を展開する「スガキヤ」のルーツは、名古屋の栄に戦後間もない昭和21(1946)年にオープンした「甘味の店」。
2年後にメニューにラーメンが加わり店名を「寿がきや」に改め、昭和44年からチェーン化を始めたという。
客が店員を呼ぶ「呼び出しベル」を日本で初めて導入したのも同チェーン。開店当初のエピソードや往時の写真、マスコットキャラクターの変遷、そして現在のメニューまで。多くのエピソードとともに紹介する。
続いて、いよいよ地元民に愛されるご当地チェーンが登場。
「味噌煮込みうどん」が名物の茨城県を中心に展開する和食レストラン「ばんどう太郎」(46店舗)を筆頭に、屋台から始まり郊外型中華ファミリーレストランへと発展した愛媛・香川の「チャイナハウスすけろく」(7店舗)など、まずはファミレス&専門店から。
高級食材の松阪牛も流れてくる回転寿司形式の回転焼き肉「一升びん」(三重・愛知 14店舗)や、餃子とカレーの二枚看板メニューが合体した「ぎょうざカレー」なるメニューまである北海道の「みよしの」など個性的な名店が目白押しだ。
ほかにも、ご当地めん類チェーンも網羅し、その土地でしか味わえない、70余チェーンを紹介。
行楽と食欲の秋。旅行の際にはご当地チェーンに立ち寄るのも忘れずに。 (辰巳出版 1760円)