「逃亡犯とゆびきり」櫛木理宇著
「逃亡犯とゆびきり」櫛木理宇著
かつて女子大生ライターとして注目されていた世良未散(みちる)は、32歳になっても先が見えない。ある日、週刊誌から取材の依頼がきた。9月半ばに墜落死した中学生、清水萌佳(もえか)の事件だ。いじめを苦にした自殺と思われたが、学校側は否定する。萌佳の母親は、スマホ中毒だった娘のスマホが見つからないことから殺人だと主張する。死後に郵送された遺書には「あたしは一一七人に殺された」との記述が……。
取材を続ける未散に電話があった。高校時代の友人、古沢福子だった。福子は4人を殺害して、現在、逃亡中だ。
シリアルキラーをモチーフにしたサスペンス小説。 (小学館 1870円)