「宇宙塾」主宰… “UFOディレクター”矢追純一さんは今
超常現象、UFO、宇宙人、精神世界……。こうした話題がテーマのTVドキュメンタリーやバラエティー番組ではこの人の独壇場だった。日本テレビで「11PM」や「木曜スペシャル」を手がけ、“敏腕ディレクター”と呼ばれた矢追純一さんだ。自ら番組に登場し、持論をとうとうとしゃべる姿は見る人に強烈な印象を残した。しかし、最近は見ない。今どうしているのか。
矢追さんと会ったのはJR千駄ケ谷駅前の喫茶店。約束の時間ピッタリに現れた。
「18年前から宇宙塾っていうのを主宰してましてね。我々って、実は自分についてなんにもわかってないんですよ。毎日、さまざまな情報を刷り込まれ、他人やマスコミの主張に振り回されてる。一方、マスコミに登場する知識人と称する人たちも、他人の話を丸暗記して受け売りしてるだけ。現代人はそれにのみ込まれているんです。つまり、自分がない。だから、日々を心穏やかに過ごすことができません」
なるほど。
「宇宙塾では人間が人間をやっていくうえで本当に必要なことを教えます。例えば、2年前に東日本を襲った3・11。これからの日本ではあのような自然現象が当たり前になる。そのとき、狼狽(ろうばい)せず、心静かに毎日を送りたい。そこで人間にとって何が一番必要か。ズバリ、健康です。宇宙塾はそうした死ぬ瞬間まで生き生きと生きたいという、万人の願いを実現させました」