ネイルサロン経営 元ミステリーハンター岡田薫の紆余曲折
4年前の9月にオープンした。
「家族にも相談せず、10代の頃からの貯金をぜ~んぶつぎ込みました。駅前だし、最初はなんとかなるさ、って楽観的な気持ちだった。ところが、何日経ってもお客さまゼロ。仕方なく祖母に両親から弟、叔父まで呼んで、ネイルしてました。男性陣はピンクに塗るわけにはいかず、ポリッシュケアして磨いたんですけど」
オープン3カ月にして倒産の危機に。
「このままじゃ人件費や家賃が払えない。かといって第2の夢をあきらめることはできない。どうすればいいと考え抜き、このサロンにしかない“ウリ”をつくろうと、それまでの爪のデザインを見直し、“派手可愛い”とか“大人可愛い”とかインパクトあるデザインだけに絞って発信したら、徐々にお客さまが増え始めました」
■お尻クリームも開発
10年12月、女性やOL向けのポータルサイト「OZmall」の特集で取り上げられたのも大きかった。
「もちろん、技術やアートは大切です。だけど、お客さまが内心、最も気にかけていらっしゃるのは、ネイリストの人柄だと思うんです。接客については、スタッフに厳しく伝えるようにしてます」