変質するNHK紅白…出場431人、特例だらけ、辞退続出
その結果がジャニーズとAKBグループの偏重だろう。熱狂的ファン以外は知らないメンバーがずらりではお茶の間も興ざめである。
会見では総合司会の有働由美子アナが「あさイチ」でタッグを組む井ノ原を招き寄せて即興漫才のように会見を進行。有働アナの当日のドレスにまで話題が及んでいたが、手前味噌もいいところ。
また、人気アニメ「妖怪ウォッチ」の企画コーナーも設けられているが、これも他局で放送されているアニメに“丸乗り”で誇れたものではない。
前出の富澤一誠氏がこう言う。
「サプライズはなし。しいていえば、中島みゆきがよくぞ引き受けた。朝ドラさまさまですね。もはや80年代半ばごろまでは確実にあった『紅白出場のステータス』がなくなってしまったこと自体が問題です」
NHKは公式には認めていないがサザンオールスターズは“別枠”として横浜からの中継で出演予定。しかし、海外アーティストの中継などを含めて「紅組」「白組」と関係のない特例ばかりでは、「歌合戦」のコンセプトはとっくに崩壊している。
ちなみに今回の出場歌手は両軍合わせて51組431人……。質を量で補うつもりなのだろうか。
もはや終わり方の問題だ。