“シガチャン”こと元フォー・セインツの志賀正浩さんは今
さて、フォー・セインツは68年、「小さな日記」がアマチュアバンドのオリジナル曲を紹介するニッポン放送の「フォーク・ビレッジ」で取り上げられ、それが大ヒットにつながった。
「ビリー・バンバンやマイク真木、森山良子なんかと同じ時代ですね。学生が主体となって新宿厚生年金会館やいろんなホールで『ジュニア・ジャンボリー・スチューデント・フェスティバル』と称し、コンサートをやったもんです。出演者が1枚1000円のチケットを売り、ギャラは1ステージ500円だった。会場はどこも大入りだったし、イベントを仕切ってた運営会社を大いに儲けさせた、っていうより、持っていかれたんでしょう、ハハハ」
72年、同じメンバーでフォー・クローバーズを結成。TVドラマ「冬物語」と同名の主題歌で再び脚光を浴びた。
「当時、ガロとカレッジフォークの先頭争いをしてましてね。『冬物語』は日テレ系のドラマだったため、次の年の紅白歌合戦にガロが出場し、フォー・クローバーズはかなわなかった。内心、ボクはそう思ってました」
■音楽マネジメント会社の社長として奮闘中