“シガチャン”こと元フォー・セインツの志賀正浩さんは今
カレッジフォーク全盛時代の68年、「小さな日記」のヒットで売れっ子になったフォー・セインツ。72年には同じメンバーでフォー・クローバーズとして「冬物語」を歌い、これまた大いに売れた。リーダーだった志賀正浩さん(67)はグループ解散後、DJや司会者で活躍していたが、さて、今どうしているのか。
「一昨年は荒木しげるクン、今年はダニー石尾クンと相次いで亡くなり、フォー・セインツで残ってるのはボクと音楽出版社社長の上原徹クンの2人になっちゃった。当たり前の話、再活動できるはずもない。さみしい、本当にさみしいですよ」
都内のホテル喫茶室で会った志賀さん、こう言って肩を落とした。志賀さん自身、「病気の話をしたら、止まらないくらいの経験をしてきた」とか。
「42歳、本厄の年、遊びに行ってたサイパンで突然、気管支ぜんそくで倒れ、集中治療室に運ばれて三途の川を渡りかけました。07年には網膜剥離になり、数回の手術のうちに左目を失明。同じ年に食道がんが発見され、その後、胃がん、食道がん、また胃がんとがんに4度かかった。幸い、いずれも初期だったので、内視鏡で除去できましたが。健康を取り戻せたのは、友人に勧められて自彊術を始めてから。今も週3回、スポーツジムに通い、実践してます」