元テレ朝アナ銅谷志朗さん 67歳夫人の急死で茫然自失だった
「ちょうど秋場所の最中で、ボクは翌日の放送の準備に追われ、手術に立ち会えなかった。でも手術後、病室に戻った妻から、『今終わった』と連絡があり、夜に見舞いに行くよ、と答えました」
ところが、その電話から30分もしないうちに、容体が急変したのですぐに来てほしいと病院から電話があった。銅谷さんが駆けつけると、夫人はすでに心肺停止状態だった。
「病院では、いろいろと術後の映像を見せてくれた。手術は成功したことを強調したかったんでしょう。しかし、ボクはどこか不信の念がぬぐえず、病院の副院長の勧めもあって、大塚の監察医務院で行政解剖を受けました。警察も入って手術にミスがなかったか、関係者から事情聴取したと聞いてます」
■すい臓がんだった自分の方が早く逝くと…
銅谷さんはずっと自分の方が早死にすると思っていた。というのも、42歳の時、すい臓がんの手術を受けたからだ。
「同じ年に慶応病院では、20人の患者がすい臓がんの手術を受けたそうですが、生き残ってるのはボクだけ。胆のうは全部摘出し、十二指腸の一部とすい臓の頭の部分も切除。胃も3分の2を取りました。そんなだっただけに、妻に先立たれた衝撃は余計に大きなものでした」