元宝塚花組娘役トップの蘭乃はな “異例の残留”選んだ理由
蘭乃はな(28)は「元宝塚歌劇団花組娘役トップ」という輝かしい経歴の持ち主だ。06年の初舞台から約8年間在籍した“女の園”。退団から半年、改めて振り返ると「竜宮城のようだった」とこう明かす。
「独特の価値観、習わし、美意識などがいろいろなところにちりばめられている中で、皆で切磋琢磨し合いながら絆を深め、そして己を磨く……とても貴い時間であり、場所でした。常に新作の準備に追われる日々は大変でしたが、だからこそ今の私がある。恵まれた環境だったと思います」
幼少期からクラシックバレエにどっぷりとハマっていたが、中学2年の時、友人から借りた東京宝塚劇場のこけら落とし公演「いますみれ花咲く/愛のソナタ」のVHSを見て、宝塚にハマった。
「当時から娘役さんばかりが目に入ってきました。それから実際に舞台を見に行ったんですが、隣の見知らぬおばさまから『あなたも宝塚を受けるんでしょ?』と話しかけられたんです。私と離れた席で観劇していた(双子の)妹も、面識のない方から同じように『受けるんでしょ?』と(笑い)。この時初めて宝塚は目指せる場所だということを知り、2人であれこれ調べ始めました」