文化勲章受章の仲代達矢 今も「スケジュール帳」真っ黒な理由
野菜の新芽などで作った朝の「スペシャルスムージー」で体調を整え、夜のステーキで力をつけ、体幹トレーニングで鍛えているとはいえ、12月で83歳。酷使し続けた体が、悲鳴を上げている。
それでも現役を続け、ほとんど休みゼロで頑張るのはなぜか。会見では「そろそろと思っている時に、すてきな賞を頂けて、じゃあ、もう少しやろうかなとスケベ根性が出てきました」と語ったが、それだけじゃない。
「仲代は約30人いる塾生たちに出演料を払うスポンサーでもあるんです。定期公演に出演しないとなれば、観客動員に響くし、チケットの売り上げが減れば、劇団の経営は立ちいかなくなる。演劇の世界では小屋押さえといって、3年後の公演を決めていかなければならない。後継者もまだ決まらないし、引退したくても引退できないという実情もある」(事情通)
スタッフも15人ほどいて、その生活を守るためには「ここを売っ払ったっていい」と、稽古場に隣接する自宅すら手放す考えも語っている。かくして、今年も老骨にムチ打って舞台に上がる。