GS「オリーブ」の木村みのるさん 今も仙台で生ドラム披露
70年5月に公開された梶芽衣子、和田アキ子主演の日活映画「女番長・野良猫ロック」の演奏シーンに登場。また、3枚目のシングル「カム・オン」のカップリング曲「愛ある国へ」はホリプロ所属だった井上陽水が初めて外部に提供した楽曲だった。
「この時の陽水さんのペンネームは作家の北杜夫さんにあやかった『南杜夫』。いまや幻の名前でしょう。ちなみにその頃の陽水さんの芸名は『アンドレ・カンドレ』で、ボクら、アンドレって呼んでました」
71年には「マミー・ブルー」がヒット。しかし、すでにGSブームは下火に。「オリーブ」も72年、解散した。
「前座とはいえ、ボビー・シャーマンのステージに立ち、日本武道館でも演奏できた。いい思い出ですよ」
その後は第一プロに入社。新沼謙治のラジオ担当マネジャーを約2年間務め、千昌夫や小林幸子を担当していた時期もある。活動の場を移したのは80年代前半。以来、司会業や飲食業に転じた。
娘が2人。長女は嫁ぎ、7歳と2歳の娘がいる。
最後に作家の沢木耕太郎が藤圭子へのインタビューをまとめた著書「流星ひとつ」に、木村さんが藤圭子の恋人だったことをうかがわせるくだりがある。
「本当の関係? 彼女が亡くなった今、とやかく話すのはフェアじゃない、ということにして下さい」