「いつ恋」劣悪介護描写が物議 フジの言い分と第三者の目
「放送開始直後から全国にあるわれわれの支部からも過激な描写が介護職の現場のイメージダウンにつながると懸念する声が上がっていました。主人公が疲弊しながら働いたり、極寒の自宅でストーブも買えずに体調を崩して倒れてしまうシーンもありましたが、若い人向けの番組で強調した演出をされると、それが介護職のベースだと誤解されかねない。われわれは介護福祉士の資格取得をサポートし、介護の現場は楽しさとやりがいと夢のある仕事だと伝える立場。介護人材の確保や育成は国を挙げて取り組んでいる。ドラマの影響力は大きく、制作にはあらゆる配慮をお願いしたいと考えています」(「日本介護福祉士会」担当者)
フジには16日までに視聴者からも意見書と同じ意見が十数件寄せられているという。
同局の見解と今後の対応については「さまざまな方から監修を受け、実際の介護の現場を取材した上で制作しておりますが、意見書で寄せられたお考えも貴重なご意見として今後の参考にさせていただきたいと考えております」(企業広報部)。
第三者はどう見るか。介護施設の経営経験があり、「崩壊する介護現場」の著者でもあるジャーナリストの中村淳彦氏はこう言う。