映画「64」で高評価 緒形直人を近ごろ見かけなかったワケ
俳優の緒形直人(48)が、映画「64―ロクヨン―後編」(東宝系)で男を上げている。
主演の佐藤浩市(55)をはじめ、豪華キャスト陣が名を連ねる中でも抜群の存在感。ネタバレを避けるため詳しいことは書けないが、結末はおろか、本作品のクオリティーを左右する重要な役どころ。
映画批評家の前田有一氏も「本当の悪人に見えたり、チャラく見えようものなら観客は一瞬で興ざめしてしまう。目崎正人という非常にバランスの難しい役を演じ切っている」と高く評価する。
作品自体も好調な出だしを切った。先週末のオープニング2日間で興行収入3億5400万円超をマーク。これは前編比138%の客入りで、最終的に20億円を見込める数字だ。観賞した客によるSNSでの口コミでも高評価が目立つ。
特に緒形の演技は、ロクヨンで娘を失った被害者遺族を演じ、早くも各映画賞の助演男優賞ノミネートが確実視されている永瀬正敏(49)と人気を二分する勢いで、前後編合わせて興収35億円超という大ヒット作のキーパーソンといっても過言ではない。