年間ドラマ視聴率TOP5に3本 「朝ドラ」強しはどこに要因
朝ドラ「べっぴんさん」(NHK)が、ここにきて視聴率を上げている。7日は22.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)と、番組最高を記録して絶好調。今週は「商いの聖地へ」と題し、ヒロイン・すみれ(芳根京子)ら女性たちが地道に作ってきた子供洋品がいよいよ百貨店に出店され、客が来ない日が続く状況から、一転して大勢押し寄せるという展開だった。
それにしても朝ドラ強し。今年のドラマ視聴率トップ5では1位「あさが来た」27.0%、2位「とと姉ちゃん」25.9%、3位「ドクターX」、4位「べっぴんさん」、5位「真田丸」で朝ドラが3本ランクイン。
視聴習慣もあるだろうが、朝ドラが決して外さない要因は何なのか。作家の松野大介氏はこう分析する。
「『べっぴんさん』と前作の『とと姉ちゃん』は“物作り”というテーマが大きいのでは。高畑充希がヒロインの『とと姉ちゃん』は日本で初めて創刊された主婦向け雑誌作り、『べっぴんさん』は戦後になるまでなかった新しい子供服作り。ちなみに14年から15年にかけて放送された『マッサン』も日本になかったウイスキー造りがテーマでした。そういえば、大ヒットドラマ『下町ロケット』も典型的な物作りドラマですね」
ちなみに、有村架純がヒロインの次の「ひよっこ」は、東京五輪の64年に集団就職で上京し、成長していく物語。路線が異なるが、果たしてどうなるか。