涙が止まらず…松村雄基が明かすスクールウォーズ撮影秘話
というのはもともと、俳優になろうとは思っていなくて……。どこか遠くの世界のようであんまり興味はなかったんです。
ところが、中学の同級生のお母さんが旧知の所属事務所社長を紹介して下さったのが縁で、青春ドラマ「生徒諸君!」(80年9月~81年3月、テレビ朝日系)の沖田役をもらい、俳優の第一歩をしるしました。
その後、ドラマのレギュラーが立て続けに舞い込み、はたから見ればトントン拍子。それはすごくラッキーだった半面、頭の片隅にある「これでいいのか」「この先、やっていけるんだろうか」という不安は拭えませんでした。
事務所に所属することになってから、中学3年と高校1年の2年間「劇団俳小」という新劇の劇団のタレント育成コースで演技の基礎を学びました。
でも、現場経験は少なく他の高校生役の方がはるかに演技がうまく思えたからです。「スクール☆ウォーズ」の“泣き”の演技はそんな悩みを抱えていた当時の僕が、吹っ切れるキッカケになった作品だけに思い出深いものがあります。