大谷翔平に羽生結弦…毎年恒例“変わり羽子板”の肖像権は?
昭和61年から開始し、今年で33回目。始めたきっかけは「お正月に女の子にキレイな羽子板をあげる」という風習と「押絵」と呼ばれる布などの素材を使って羽子板を装飾する技術を伝承していくため。
そこで注目度の高い有名人の顔を作り始めたという。ちなみに第1回は、清原和博(当時西武ライオンズ)、ダイアナ妃、パンダのトントンなどが登場した。
「毎年、誰の顔を作るか社内会議で決定し、10月初めには制作を開始します。専門の職人が、型紙に“くるみ”と言われる布を巻きつけ、その上から手作業で着色し、押絵を施していきます。似せるために完成まで1カ月程度かかるものもあります」(前出の担当者)
「変わり羽子板」ほど写実的ではないが、同じくこの時期「変わり雛」も披露される。
こちらを主催する人形店の一つ「東玉」(さいたま市)の担当者も、許可取りや謝礼の支払いなどはなく、クレームもないと話した。
芸能人の“肖像権の保護”も活動の一つである、業界団体「日本音楽事業者協会(音事協)」に聞いてみると「(所属事務所により)個別な案件になるかと思いますので、回答はいたしかねます」と答えた。
現段階では、暮れの風物詩となっているこの手のイベントで、いちいち目くじらを立てる野暮はいないようだ。