芸は盗むもの 田原俊彦からタッキーに受け継がれる“伝統”
田原の背中を見て育った錦織も、ブラウン管に映らないところで必死に努力をしていたのだ。それでも、テレビに出ればギャグばかり言っておちゃらける。そんなキャラクターは、田原と被る。
2019年からプロデュース業に専念する滝沢秀明は一緒に仕事をする前の錦織について、〈いろいろアドバイスというか、ああしろこうしろというのがあるのかな…と、勝手にイメージしてたんです〉と明かした後、こう続けている。
〈滝沢「(中略)“自らやってみせる”みたいな感じだったので。僕らも見て覚えるみたいな感じでしたよね、言われてやるんじゃなく」
錦織「すごいね、芸は盗むもんだなんて、まるで芸人の世界だね、オレって…(笑い)。でも、そういうものだからね」〉(以上、『東京ウォーカー』10年1月19日号 )
ジャニーズ事務所には「努力は見せるものではない」「芸は盗むもの」という伝統があるのだ。田原は94年にジャニーズ事務所を退所したが、錦織がその精神を受け継ぎ、今も後輩に伝授している。