「いだてん」大低迷は クドカンのスポーツへの愛情不足?
依然、低迷し続けるNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」。12日の第18話の視聴率は8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。13回ヒトケタ記録を更新中だ。
そもそも大河ファンは時代劇を楽しみにしているにもかかわらず、描いているのは近現代。日曜夜8時は時代劇の大河という視聴習慣の長年のファンは見限り「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)に流れたという声もある。
「視聴率低迷の元凶は志ん生を演じるビートたけし説、主役の中村勘九郎説がありますが、やはり脚本家の宮藤官九郎が問題なのでは。そもそもクドカンはスポーツを好きじゃないのでは、という気がします。週刊誌でエッセーを連載していますが、あまりスポーツの話は出てこないし、クドカン自身、汗と涙のスポーツからは最も遠いところにいるような……。テーマの五輪は本人の持ちこみ企画ということですが、スポーツへの愛情が感じられません」(テレビウオッチャー)
スポーツに興味がないとしたら、企画そのものが間違っていたのだ。
一方で、2020年の東京五輪を目前に控え、日本人と五輪の歴史を学びたい視聴者にとっても落語のシーンを含め、けれん味が強すぎる印象も。むしろ「古今亭志ん生物語」なら違和感が少ない気がしなくもない。
今さら修正は不可能だろう。クドカンの失敗作として長く記憶に刻まれるのは間違いない。