著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

落語家はほぼノンポリでも…リスクの高い話題は避ける

公開日: 更新日:

 今週は年に一度のラジオレギュラー出演お休みの週ですので、アメリカ東海岸に旅行に来てます三遊亭鬼丸です。

 アメリカに来てふと感じたのが、こちらの芸能人の政治に対する参加の仕方。俳優のリチャード・ギアは中国のチベット政策に異議を唱えて、中国市場を重視するハリウッドから干されているとか。反トランプを唱える芸能人も多数ですよね。

 それと比べて日本は、過去だと菅原文太さんが印象的でしたが、政治的行動に対してはかなり批判的な世間ですよね。そこで今回は落語家と政治について書きましょうか。まあざっくり言ってしまうと落語家はほぼノンポリです。もちろん中にはゴリゴリの人もいますが。ちなみにうちの師匠(3代目三遊亭円歌)はゴリゴリの自民党支持者でした。若くして売れっ子だった師匠にはお金持ってる議員が選挙応援での依頼で寄ってきたんでしょうね。佐藤栄作がスポンサーでしたしね。

 でもこれは相当まれなケースで大概の噺(はなし)家は赤旗まつりにも出演しますし、労働組合でも創価学会でも人が集まってれば公演しますよ。なぜなら我々芸人は自分に何をしてくれるかが一番重要なので。先代林家正蔵は家の前のどぶ板を直してくれたのが共産党系区議会議員だったので共産党を支持しながら、祝日には玄関先には日の丸の国旗を掲げていたそうです。不思議に思った周りの人が弟子に聞いたら「うちの師匠んちの日の丸は赤い部分が多い日の丸だ」って答えたとか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  5. 5

    中森明菜が小室哲哉、ASKAと急接近! “名曲製造機”との邂逅で「第2の黄金期」到来に期待

  1. 6

    「色気やばい」山﨑賢人のタバコ姿が大反響 韓国で路上喫煙の宮根誠司との反応に“雲泥の差”

  2. 7

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  3. 8

    中野サンプラザ、TOC、北とぴあ…都内で建て替え計画が相次ぎ頓挫する理由

  4. 9

    岩井明愛・千怜姉妹が大ピンチ!米ツアーいまだポイントゼロで「リシャッフル」まで残り5試合

  5. 10

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”