落語家はほぼノンポリでも…リスクの高い話題は避ける
今週は年に一度のラジオレギュラー出演お休みの週ですので、アメリカ東海岸に旅行に来てます三遊亭鬼丸です。
アメリカに来てふと感じたのが、こちらの芸能人の政治に対する参加の仕方。俳優のリチャード・ギアは中国のチベット政策に異議を唱えて、中国市場を重視するハリウッドから干されているとか。反トランプを唱える芸能人も多数ですよね。
それと比べて日本は、過去だと菅原文太さんが印象的でしたが、政治的行動に対してはかなり批判的な世間ですよね。そこで今回は落語家と政治について書きましょうか。まあざっくり言ってしまうと落語家はほぼノンポリです。もちろん中にはゴリゴリの人もいますが。ちなみにうちの師匠(3代目三遊亭円歌)はゴリゴリの自民党支持者でした。若くして売れっ子だった師匠にはお金持ってる議員が選挙応援での依頼で寄ってきたんでしょうね。佐藤栄作がスポンサーでしたしね。
でもこれは相当まれなケースで大概の噺(はなし)家は赤旗まつりにも出演しますし、労働組合でも創価学会でも人が集まってれば公演しますよ。なぜなら我々芸人は自分に何をしてくれるかが一番重要なので。先代林家正蔵は家の前のどぶ板を直してくれたのが共産党系区議会議員だったので共産党を支持しながら、祝日には玄関先には日の丸の国旗を掲げていたそうです。不思議に思った周りの人が弟子に聞いたら「うちの師匠んちの日の丸は赤い部分が多い日の丸だ」って答えたとか。