NHKとテレ東は参院選開票特番「もう、やめたい」が本音
視聴率はNHKが17~19%、民放では最近はテレビ東京系の池上彰の選挙ライブが好評で10%に届くが、他は1ケタである。
億単位のカネを使って、ゴールデンタイムにこの数字では、おそらくテレビ局の中で最もコスパの悪い番組だ。スポンサーも政治の生ものは嫌がる。テレビ局内には「もう票数だけを普通に流して、当確情報も(系列の)新聞から買えばいいんじゃないの」なんて声も出る。
■注目はテレ朝の“ダブル方式”
「いまのような開票特番はもう終わりでしょうね。だから、今回はテレビ朝日に注目なんです」(民放編成局幹部)
21日のテレ朝は、開票特番を1部と2部に分け、そこに世界水泳2019を挟み、さらに全英オープンゴルフにつなげるという編成になっている。フジテレビは2017年の衆院選のときに、頭にちょっとだけ開票速報を流し、ボクシングの村田諒太のタイトルマッチに切り替えて、20%以上の視聴率を稼いだ。
テレ朝もフジも予定されていたスポーツ中継にたまたま投開票がぶつかったからなのだが、次の選挙からはこのダブル方式は広がるかもしれない。
(コラムニスト・海原かみな)