佐野厄除け大師もア然 神様にも負けない芸人の妻ママリン
クル、クル、カタン! わー、随分多くの人でごった返してるなあ……で、この線香のにおいがプンプンと漂うここは一体?
「パパリン早く早く、受け付けが後の方だと神様が面倒になって、厄除けもぞんざいになっちゃうでしょう?」
神様? 厄除け? あっ、ここは関東の厄除けでもっとも有名な佐野厄除け大師じゃないの……ということは、ママリンの32歳(前厄)で行ったのだから1998年、平成10年の初夏に俺は来てるのだ。厄除けの受け付けを済ませ、ヤレヤレと一息ついていると境内のアナウンスが流れた。「先ほど、厄除けのご祈祷の受け付けをされました飯塚初美さま(ママリンの本名)、飯塚初美さま、お尋ねしたいことがありますので、受付までお越しください」というのであった。
??? 住所でも書き違ったのだろうか? と人波をかき分け、再び受付へ向かう俺とママリン……。
「あの、今、呼ばれた者ですけど……」と俺が、巫女さんの男性バージョンだから、ええ~と禰宜さんというのかな? とにかく伝えたのだ。