佐野厄除け大師もア然 神様にも負けない芸人の妻ママリン
すると、30代半ばの禰宜さんは急に疑わしい者でも見るような目付きになると、「あの……飯塚初美さん、昭和41年9月のお生まれですから、女性の32歳、前厄のご祈祷だと思われるのですが、現在の年齢を27歳とご記入されているのですが……これはあの~?」。「えっ、27? そんな……ちょっといいですか」と禰宜さんの持つ受付用紙を手にすれば、「あー(ホントにママリンの文字で年齢27歳と書いてある)」と俺と禰宜さんから、同時に視線を浴びることになったママリンは悪びれる様子など見せるどころか、逆ギレ気味に「もうわかってないなあ~、女性ってのは何歳になっても若く見られたいものなの!! パパリン、なんでそんなことくらいわからないの!! 神様もそうよ、そんな女心くらい理解しないでよく神様なんてやってるわねー!!」と、神をも恐れぬ耳を疑うような返答をしたのだった。
その結末はどーなったのか? 正直、覚えてないのだが、自分が正しいと思い込んでいるけんまくに、神様側が譲歩して27歳の偽装厄除け祈祷を強行したような気がするなあ……。
また、俺が急性膵炎で入院して、点滴だけで一切食事抜きの治療(結局3週間は点滴のみだった)をしていた、その1週間目くらいに、ナースセンターの方からプ~ンといい匂いがしてきたと思ったら、それに続きもめごとの声が……。