政府対応に怒り 西田敏行「俳優2600人」背負う気概と矜持
■東日本大震災の復興に協力も
映画「学校」「釣りバカ日誌」シリーズなど、人情味のある役柄を演じてきた西田は「生まれ持っての熱血漢」(ベテラン演劇評論家)として知られる。東日本大震災では、風評被害に遭う福島のスーパーに駆けつけ、キュウリなどをかじって「美しい福島を汚したのは誰だ!」と涙ながらに訴え、「東京電力や原発を進めてきた政治家たちに怒りの声を張り上げたい」と立ち上がった。
「政府の暴政に怒りながらも、その声を上げると逆に批判されたり仕事に支障をきたす恐れもあるなか、先陣切って声を上げ、権力側にNOを表明するのはそう簡単ではないと思います。ところが西田さんは仕事先で突然の取材にもかかわらず、旗幟を鮮明にした。数々の大作で主役を張ってきた迫力、胆力が垣間見えた気がします」(ベテラン芸能記者の青山佳裕氏)
こんな頼もしい上司がいたらアフターコロナにも希望が持てるのだが。