藤原正彦氏のユーモアに文藝春秋巻頭コラムの“品格”を疑う
大方の予想を裏切り、今回は安倍総理退陣の話ではない。
もうすでに著名な方の安倍政権の総括は一通り語られ、いちいちうなずかされる。それに対して「感謝しろ」「病人を叩くな」「悪口をやめろ」と擁護勢力が躍起になっているが、まっとうな批判に「悪口」としか反応できない必死さが哀愁を誘う。
さて今回は文藝春秋9月号の巻頭コラムのお話。
あまたの綺羅星のごとき文人が登場したこの巻頭随筆欄、最近の執筆者は「国家の品格」を書いた藤原正彦氏である。が、一読して我が目を疑った。