ただ、同じぐらいの年齢の記者よりも若い記者のほうを可愛がったようで、かなり気に入られて食い込んでいる若手記者もいた。メディアとしては手ごわい相手でも、ママなくしてりえの女優人生はない。若くして課せられた数々の経験を経てりえは強くなった。
それを実証したのが「母離れ」だった。りえは自ら母から離れ、自己プロデュースに転じた。銀行員の使い込みをテーマにした映画「紙の月」での大胆な演技。舞台への挑戦など、女優として磨きをかけた。私生活でもハワイの青年との結婚・離婚を経てシングルマザーとなったが、森田剛との隠すことのない恋を実らせ再婚。名実ともに大女優として歩み始めた。