NHKプラス登録100万人「エール」は通勤途中に見られている
そんな1曲が、夏の高校野球で必ず流れる大会歌「栄冠は君に輝く」で、いまの高校生もよく知っている。「エール」では来週からこの曲の誕生エピソードが描かれるから、今度は高校生たちが通学の途中にスマホで見るかもしれない。
しかし、登録数100万件超では、NHKは大いに不満だろう。
「東京オリンピック・パラリンピックで弾みをつけて、今年度は350万件を目標にしていたはずです。ところが、新型コロナウイルスでほとんどのスポーツイベントが中止となり、大河ドラマも朝ドラもストップ。バラエティーは再放送ばかりで、わざわざネットで見たいと思う番組がなくなってしまいました。半年で目標の半分以下では、今後の算段が狂ってきます」(スポーツ紙のテレビ担当記者)
算段とは同時配信の有料化だ。現在は受信料契約している世帯のパソコンやスマホなど5端末まで無料だが、いずれIDごとに受信料を集金したいとNHKは考えている。そのためには、100万超では1ケタ少ない。
「とにかくネット登録を増やそうと、NHKはいま懸命ですよ。情報番組やドラマの最後にプラスへの登録を促す宣伝を頻繁に流し、配信時間を現在の18時間(午前6時~翌0時)から24時間に拡大して、関連事業費もドーンと増やそうとしてます。ターゲットはテレビ離れが進む10~30代です」(前出の担当記者)