著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

チャールズ皇太子とダイアナ妃の取材で刑事から職務質問

公開日: 更新日:

 同僚が沖縄に住む羽賀研二(敬称略=以下同)の母親を取材して戻ってきた。

「よく話してくれましたが、まったく意味がわかりませんでした」と困惑。ほとんど原稿にできず、「独占告白」のはずが、「独占一言」で終わってしまったこともあった。

 言葉以外にも地方と東京の違いを実感することがある。桜田淳子の実家の取材だった。通りがかった人に道を聞く。「そこの交差点を右に曲がってすぐです」と教えてもらい、言われた通りに歩くが目的の家はない。また途中で人に聞く。ようやくあったが、曲がってから10分近く歩いた。地方の人の「すぐ」と東京の「すぐ」とはまるで距離感が違う。

 鳥取では日本語の難しさを知った。のどかな田園が広がる地にぽつんとあった雑貨屋。店先にあった公衆電話を借りようと両替目的で店に入った。店番をしていたのは、おばあさん。両替だけを頼むのは気が引けた。

「ガムみたいなものありますか」と1000円札を出した。するとガムの棚に目もくれず店内を探し始めた。戻るなり、「すみません。ガムみたいなものはこれぐらいしかありません」と出したのはキャラメルだった。「ガムみたいなもの」はガムではない。似たものと解釈するのが正しい日本語。正しい日本語の使い方を教えられた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  3. 3

    大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

  4. 4

    巨人「助っ人野手の獲得下手」汚名返上できた納得の理由…今年はなぜ2人とも“当たり”?

  5. 5

    そんなに女性天皇がいやなのか…最近の雅子皇后いじめの裏にあるもの

  1. 6

    佐々木朗希にメジャースカウト「合格点」も…“投げては休む”は米国で受け入れられるのか

  2. 7

    巨人・坂本勇人は《潔くユニホーム脱ぐべき》低迷でも“1年延命”で現役続行か

  3. 8

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  4. 9

    “異例の成績”報道の悠仁さまに東大の「共通テスト重視」が与える影響は?

  5. 10

    やす子に始まり、やす子に終わった…一体、誰のための「24時間テレビ」なのか