“から騒ぎ”第1期MVP島田律子さんは日本酒スタイリストに
「さんまさんとは会話もほとんどなかった」
04年に5歳下の一般男性と結婚。06年に一人息子に恵まれ育児に追われた時期もあったが、一段落してからは日本酒活動を本格的に再開。酒の専門誌での対談や寄稿、イベント司会、旅行会社が企画する酒蔵巡りツアーの監修・コーディネート、酒器や日本酒化粧品のプロデュースなど業務は多岐にわたる。
「『恋のから騒ぎ』には94年4月から1年間レギュラーで出ていましたから、40代から上なら、私のことを今でも覚えていてくださっている方が多いかと思います」
明石家さんまさんと食事をしたり飲みにいったりは?
「全くなかったです。さんまさんとはスタジオで顔を合わせるぐらいで、会話することさえほとんどありませんでした。あの番組で私は毒舌キャラで通していましたが、逆に印象が強かったみたいで仕事にはとても役立っています。ありがたいことですね」
16年には自ら代表となり、「スマイルブリューカンパニー」を設立。訪日外国人向けの日本酒の会などにも力を入れてきた。
「昨年は新型コロナの影響で日本酒業界も大打撃を受けました。それだけに一日も早い新型コロナ禍の収束を願ってやみません」
日本酒は国内市場こそ右肩下がりだが、世界に目を向ければ手付かずの市場がたくさんある。それに、ここ数年来の世界的な和食ブーム、ヘルシー志向で日本酒の需要は増える一方だ。
「今、各地の蔵元さんは世代交代が進み、30代40代の若手経営者や杜氏さんが、伝統的な醸造法を踏襲しながら、さらにおいしい日本酒を造ろうと頑張っておられます。飲食店の営業自粛のため厳しい経営を迫られている蔵元さんが多いので、宅飲みするなら大いに日本酒を楽しんでもらいたいと思っています」
昨年スタートした酒蔵と町をオンラインで巡る「オトナの酒学旅行」(阪急交通社)シリーズを監修。山形の「出羽桜」に続き、今年は「月の桂」(京都)、「司牡丹」(高知)を予定しており、新しい試みとして酒造業界、旅行業界から注目されている。
(取材・文=高鍬真之)