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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

韓国映画の世界躍進を支えた金大中大統領と香港の中国返還

公開日: 更新日:

 映画を売ることで「世界中に韓国を知ってもらおう」という政府の狙い通り、韓国映画は次々と娯楽性の高い作品を生み出し、海外の映画祭で買われるようになった。こうした土壌から「パラサイト」は誕生したのだ。

■コロナ禍で劇場からネット配信へ

 だが、それで沸いたのも束の間。韓国でも新型コロナウイルスが感染拡大し、映画館から人が消えた。幾つかの作品は劇場公開を諦め、Netflixでの配信に踏み切っている。ネット配信といえば、2017年にポン・ジュノ監督のNetflixオリジナル映画「オクジャ/okja」が映画館から締め出された。劇場公開とネット配信を同日としたことで、上映拒否されたのだ。

“映画の定義とは”という論争に発展したが、コロナ禍の今は、そんなことを言っていられない。この苦境は韓国映画にとって新たなステージといえるだろう。

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