著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

普段の俺はカツラじゃありませんから!

公開日: 更新日:

 実際に八重山商工野球部のグラウンドを使わせてもらったのですが、そこに一人の地元のオジさんが昼を過ぎた頃から「ねぇ、ダンカンく~ん、撮影終わったら一杯やろーよ!! 近所のみんなでワイワイやってるから」と1時間おきくらいに徐々に酔いを増して誘いに来たのだった。

 そーなんですよね。あちらの方々は時間を見つけては頻繁に隣近所の数家族が集まって昼すぎから夜遅くまで宴を繰り広げるんです。とにかく何度となく誘ってくれるので断るのも申し訳なく、撮影終了後すっかり夜になった8時すぎに近所の宴の場(別の人の家の庭)へと足を運んだのでした。

 ありがたいことに俺の参加で大いに盛り上がる宴となったのですが……その中の一人で床屋さんを長い間営んでいるという(宴の家の主人)が俺の耳元でささやいたのでした。「大変だね、芸能人って……」「いや、別にそんな?」「絶対に他では言わないさ~ふ~ん、普段はカツラなんだね~」。え~っ!? あ、このスキンヘッド!? いや、これはドラマの役で……と何度説明しても、昼すぎから飲んでるから俺の声など耳に入らないようで、おまけに「いや、普段テレビで見てる時からそれっぽいなって思ってたさ~職業がらわかるさ~」。こーして夜通し床屋のご主人に20回くらい奇妙な気遣いをされ続けた南国の酒盛りだったのだ……。

(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動