國村隼は幅広い役で引っ張りダコも…柔軟に対応できるワケ
國村といえば、今期は松坂桃李(32)主演のNHK土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」にも出演中。さらには公開中の大泉洋(48)主演の映画「騙し絵の牙」では珍しくロン毛のウィッグ姿で出演し、話題に。とにかくここ何年もドラマや映画に出ずっぱりの売れっ子で、あの独特の渋い声を生かしたナレーションの仕事も数多くこなしている。
これまで何度か國村を取材したことがある映画・演劇ライターの辻則彦氏は「BS朝日で放送中の、國村さんナレーションの『昭和のクルマといつまでも』もいいですよ。昭和のクルマに30年以上乗り続けている人を追いかけたドキュメンタリーですが、國村さんは若い頃はエンジニアを目指していて、クルマにもマニアックな知識がある人。番組中にエンジン音や車体のフォルムについてポソッと発せられる言葉は、おそらくアドリブも多いんだろうとにらんでいます」と話す。
非道なヤクザから、ごく普通のお父さん、企業の偉い人まで実に幅広い役柄を演じて分けてきた國村。辻氏はかつて取材した際に印象に残っている言葉があるそうだ。