AKB48は大転換期に “本家”が抱える苦悩と再浮上へのヒント

公開日: 更新日:

 AKB48グループが大変換期を迎えている。5月22日にAKB最後の1期生・峯岸みなみ(28)が卒業。NMB48の1期生・白間美瑠(23)も30日に卒業コンサート開催予定(延期)と初期メンバーが卒業(予定)。またSTU48の専用劇場、STU48号が終了。韓国でIZ*ONEとして活動していたHKT48宮脇咲良(23)、矢吹奈子(19)、AKB48の本田仁美(19)は4月末に契約終了し、5月末から各グループに復帰するなどタレント、劇場の両面で新たな展開が続いている。

 近年、AKB48選抜グループには乃木坂46白石麻衣(28=現在は卒業)ら坂道グループや地方拠点グループのメンバーが目立ち、そもそものAKBカラーがわからなくなっている。

 アイドル研究家の北川昌弘氏は「前田敦子さんたちが活躍した黄金期のように、本家・AKB48に誰もが知っているタレントがいないのは難点。今後のグループ再生には、新規ファンを獲得する力、優秀な人材がメンバーに入る魅力が必要。キーワードは“今のAKBに入りたいか”でしょう」と分析する。

モー娘。は…

 コロナ禍で“会いに行けるアイドル”は活動を制限され、模索状態だが「むしろコロナ禍で各グループの特色が色濃く出てきた」とアイドル評論家でアイドルサイト「スクランブルエッグ」編集長の岡田隆志氏はこう続ける。

「アイドル活動も、観客もエリアが地元に制限された分、地元ファンの満足度が高まっています。中でもSTUはコロナの影響も少なかったため公演数も一番多く、地元ファンの支持率は相当高まっています。また運営面もここ数年で各グループごとに運営会社が変わり、コロナを機に地方拠点の独自性を出しつつあります」

 参考になりそうなのがモーニング娘。だ。AKBが活躍し始めた頃、モー娘。は主要メンバーが卒業し、迷走気味だったが、「モー娘。は、高橋愛さんがリーダーになった07年ごろからパフォーマンスや歌のクオリティーを高め、ファンの満足度を上げた。これが“プラチナ期”と呼ばれ、女性のファンを増やし、その中から新たなメンバーが育つという好循環を生み、現在の地位を築いている。アイドルグループが再浮上するには時代の運もあり、難しいのは確か。今のまま地道に活動するのが新たな道では。とはいえ、スポーツ選手もたったひとりのスターが出れば業界全体が一気に盛り上がるので、AKBに逸材が現れれば風向きは変わると思います」(岡田隆志氏)。

 待てば海路の日和あり、となればいいが。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  1. 6

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  4. 9

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  5. 10

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…