病魔と闘う猪木氏 新日創立50周年で「復活ダーッ」願う声
<弱っているところを見せられるのが、本当にすごい>
<猪木さんは本当に強い人、ますます尊敬します>
燃える闘魂の変わり果てた姿に、ショックを受けているファンは少なくないだろう。病魔と闘っているアントニオ猪木氏(78)は12日、自らのYouTubeチャンネル「アントニオ猪木『最後の闘魂』」で腸捻転の手術をしたことを報告。
<腸がはがれちゃったみたいでして、また再入院。せっかく良いところまで来たんですが>
動画の様子は情報番組でも放送され、フジテレビ「めざまし8(エイト)」のメインキャスター、永島優美アナ(29)も「これだけ体がしんどい中でも私たちに笑顔を見せてくれる猪木さんの心意気と気力、本当に凄いですよね」と話し、“猪木信者”ならずとも多くの人が熱い声援を送っている。
プロレス界のスーパースターは30代から患う糖尿病に加え、長年の激闘による腰の悪化。そして、昨年、心臓をはじめとする臓器の機能障害を起こす、100万人に6人程度がかかると言われる難病「心アミロイドーシス」(2019年、国の指定難病)であることを告白。デビュー60周年を迎えた昨年9月の映像と比較すると、病魔に冒されているのは誰の目にも明らかだ。
<一生懸命リハビリに努めて、元気な姿で一日でも早く皆さまに“元気ですか!”を送りたいと思います>(12日配信 アントニオ猪木「最後の闘魂」チャンネル)
記念大会はゴールデンタイムで放送も
まさに満身創痍の状態で、動画で見せる衰えた様子が痛々しいが、コロナ禍で苦しむ人たちに勇気づけようと話しかける。そんな猪木氏にとって、来年は特別な1年だという。
「猪木さんが1972年1月に立ち上げた新日本プロレスが、創立50周年のメモリアルイヤーを迎えます。東京ドームで記念大会が行われ、それがゴールデンタイムで放送されると言われています。ワクチン接種が進みコロナが収束し、猪木さんが登場すれば嫌でも盛り上がるはずです。19年に国会議員を引退してからの猪木さんはどんどん衰えていますが、早く元気になってもらいリング上で『ダーッ!!』という雄叫びをあげてもらいたいと、多くの関係者は願っています」(プロレス関係者)
手術は成功し、現在は食事を取れるまでに回復しているという猪木氏。
「猪木さん自らアミロイドの治療薬はべらぼうに高いと話していましたが、難病に指定され医療費助成の対象になりました。現在、猪木さんを支援している人がいるようですが、継続的な治療が必要なためそれなりのお金がかかっているそうです。かつて、さまざまな事業でつくった借金はすでに完済していますが、今の猪木さんに残された資産はそれほどないと言われています」(前出・プロレス関係者)
現在、猪木氏のYouTubeチャンネルの登録者数は12.9万人。人々を熱狂させたスーパースターのチャンネルにしてはあまりにも寂しいものがある。猪木氏を応援するつもりで、一人でも多くの人にチャンネル登録をしてもらい、今の猪木氏の勇姿を目に焼き付けてもらうことを願ってやまない。
(取材・文=小橋ケースケ)