「ミステリと言う勿れ」菅田将暉はミスキャスト? 賛否分かれる原作ファンの反応
■再現度は低いがキャラがハマッた尾上松也
「原作ファンはどうしても、まずビジュアルを寄せることにこだわりを見せますが、主人公である久能のビジュアルにそっくりということもあり、事前予想で真っ先に名前があがっていたのは渡部豪太(35)でした。あの優しい雰囲気と声色も含めてぴったりだという意見が多かったです。菅田の演じる久能は、得体の知れない不気味さ要素を強めにした役作りの様に感じました。原作の久能は主張のロジカルさが強いのに、語り口や雰囲気は優しいからこそのミステリアスさが特徴的です。たしかに、菅田が演じる久能はクールで圧を感じさせ、ただの頭がキレる大学生に見えてしまう。そうした点が原作ファンには不評の原因になっているかもしれません」(コラムニストの水野詩子氏)
一方、一番ビジュアルの再現度は低いが、意外とキャラにハマっていたと声があるのは尾上松也(36)だ。
「刑事・池本を演じる尾上をみた時に、せめてビジュアルを寄せる努力をすればいいのにと思いましたが、いざ尾上が話し始めるとお調子者だけど憎めない原作のままの雰囲気作りがうまいなと感じましたね。昨年放送されたTBS系ドラマ『プロミス・シンデレラ』の男子高校生役を演じた眞栄田郷敦(22)も“イメージと違った”などと前評判はイマイチでしたが、放送後には視聴者の評価が逆転していました。ビジュアルを寄せたからといって、完全再現と言い切れないのが人気のある原作漫画をドラマ化する時の難しさですね」(同)