松本明子が明かす実家の片付け秘話「家じまいは苦行。早めに始めておくべきです」
松本は、地元、高松の中学を卒業するまでの10年間、この実家で暮らしていた。82年に上京して翌年デビュー。やがて「進め!電波少年」や「DAISUKI!」などの人気番組にレギュラー出演するようになり、生活に余裕ができると、27歳のとき、両親を呼び寄せ、家族3人で東京で暮らすようになった。
だが、このタイミングで実家を手放すことはなかった。さらに、東京で両親と同居を始めてしばらくしたころ、松本は父から「高松の家を継いでほしい」と伝えられた。その維持費は、電気、水道、固定資産税、庭の手入れなどで、年間37万円ほどかかっていた。
その後、父は03年8月に肝臓の病で他界。母も07年に他界。家じまいを決意したのは、17年1月のことだった。しかし、査定を頼んだ不動産業者にはこう告げられた。
「築年数が古いので上物の価値は0円。土地の価値だけで200万円。家屋を壊して更地にすれば買い手はつきやすいけど、費用は500万円ほどかかります」
そんなとき香川県が運営する「空き家バンク」のことを知った。登録から約3カ月後、高齢の夫婦から問い合わせが入り、何とか希望額の約600万円での売買が成立した。しかしすぐさま今度は、家具や衣類、食器、書物などの処分である。