「L.A.コールドケース」“渋い”ジョニ・デが未解決事件の闇に挑む実録捜査もの
この夏、恐竜だ、トム・クルだ、の大作が脚光を浴びているが、もう少し地味めでも、大人の鑑賞にしっかり堪える硬派作もお薦めしたい。
トム・クル以上に通称“ジョニ・デ”で日本ではお馴染みの国際スター、ジョニー・デップ。近年は元妻のパツキン女優アンバー・ハードとの訴訟裁判が泥沼化。どうやら勝訴し、ひと安心だろうが、相手は名うての“したたか美女”だけに、このままおとなしく引き下がるとはとても思えないが、はてさて。
そんなジョニ・デ“勝訴”を祝して(?)見て欲しいのが「L.A.コールドケース」だ。
日本でも当時大きく報道され、私の記憶にも残る1997年にロサンゼルスで起きた「アメリカ・ヒップホップ界スター連続殺人事件」を題材にしている。
邦題のコールドケースは、いわゆる“おミヤ入り”(未解決事件)の意味だ。“おミヤもの”が興味を引くのは、成仏できぬ魂の無念さを感じるからか。
お話はこうだ。ロサンゼルス市警の元刑事プール(ジョニー・デップ)は、自身のキャリアにおいて最大の事件、90年代伝説的なヒップホップラッパー、2パックとノトーリアス・B.I.G.の殺人事件を、18年経ても解決できずに今日まできた。