「L.A.コールドケース」“渋い”ジョニ・デが未解決事件の闇に挑む実録捜査もの
ジョニ・デは昨秋日本でも公開された「MINAMATA-ミナマタ-」(2020年)でも実在のフォトジャーナリストを演じ、最近“硬派実録もの”づいている。ここ何年か、元妻との裁判闘争に明け暮れていた彼だけに、そんな俗っぽく生臭い現実を一時的にでも忘れるために、こういう“硬派作”に連続して打ち込んでいるのかも? と皮肉っぽい視点で見るのも一興か。
若い頃の出世作「シザーハンズ」(90年)のナイーブな“ハサミ男”から30年余。当たり役「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ(03年~)の海賊役もそろそろ過去形か。中高年受けしそうな現在の“渋い”ジョニ・デがこの夏、お薦め!(ヒューマントラストシネマ渋谷、グランドシネマサンシャイン池袋ほかで全国順次公開中) =つづく