ディベート対決もラッパーもお金になっている 「負の感情」がアウトプットの源泉に
バトルだけじゃなくラッパーの曲も好きになって、「オジロザウルス」「ANARCHY」「鬼」「ガドロ」「Awich」「SOCKS」とかもうキリがない。「ベゲfastman人」とかもヤバいヤツらですよ。
もちろん好きで聴くのと自分でやるっていうのは違うけど、ラップバトルは不思議と自分でも最初から「できるな」と思ったんです。同じ言葉を使う芸人だったこともあるけど、それ以上に俺自身がそういう環境で育ってきたからね。宮崎の実家では毎日がラップバトルみたいなもんで、家族で飯を食う時なんて、みんなで他人の悪口しか言ってなかったもの。
初めて出たラップバトルの草大会で準優勝したんやけど、「あれ? 俺、前にやったことあったっけ?」って錯覚するくらい性に合っていた。イチローが初めて野球をやった試合でホームランを打ったっていうエピソードを思い出したくらい。実際、大会では今もプロでやってるような相手を倒したこともありました。みんなタトゥーが入ってるようなコワモテ揃いやから、最初の頃は「俺みたいなんが勝ったら殺される」って勝手にビビって逃げるように帰っちゃいましたけど。そんな感じで続けてたラップが今ではちゃんと金につながってる。「フリースタイルティーチャー」では好きで聴いてたラッパーと共演できたり「千鳥のクセがスゴいネタGP」では笑いにも役立ってる。こないだなんか東京ガールズコレクションのイベントのシークレットゲストで呼ばれましたからね。ホンマ、人生に意味がないことなんてないんですね。