三上大進氏の「なぜキャッチャー=女房役?」が波紋…疑問に答えられない球界の旧態依然
「球界が保守的なのは、確かに否定できません。年功序列で、他のスポーツに比べて監督や先輩には服従という雰囲気も残っています。それを嫌って、わが子に野球以外のスポーツをさせる親御さんも増えている。WBCで優勝したにも関わらず、栗山監督など関係者が《選手たちの活躍が子どもたちにも伝われば》と口を揃えていたのは、そういう危機感の裏返し。ですが、球界の上層部には、まだまだ三上さんの発言がピンと来ない“昭和脳”のオジサンが残っている。一朝一夕とはいかないでしょうね」(スポーツ紙デスク)
野球の競技人口は世界で約3500万人、バスケットボールの10分の1以下ともいわれる。
「日本でも少年軟式野球の団員数は2021年度(約11万6000人)までの10年間で約3分の2まで減ったとされます。『女房役』という言葉に違和感を覚えるぐらいの感覚を持てないようでは、古い体質のままでは、このままジリ貧で終わるかもしれません。せっかくのWBC優勝にも水を差しかねない」(前出のスポーツ紙デスク)
それを「言葉狩り」と思うかどうかで、世代が分かれるか。