大沢たかおが50代で手にした“カリスマ性”…映画「沈黙の艦隊」主演までの紆余曲折
来年1月に「ゴールデンカムイ」の実写映画が公開されることが発表されたが、この作品の制作を手掛ける会社が「キングダム」(2019年、22年、23年)シリーズを大ヒットさせているクレデウス。この制作会社は「銀魂2 掟は破るためにこそある」(18年)や「今日から俺は!! 劇場版」(20年)などもヒットさせ、今や漫画原作の実写映画では中心的存在に成長した。その会社を率いる松橋真三プロデューサーが、大沢たかお(55)主演で仕掛ける新作が「沈黙の艦隊」(9月29日公開)である。
これは1988~96年に雑誌連載された、かわぐちかいじ原作による漫画を、時代を現代に設定して映画化したポリティカルアクション。日米政府が秘密裏に建造した原子力潜水艦の乗組員に抜擢された海江田四郎艦長以下76人が、処女航海に出て潜水艦ごと逃亡。海江田はこの潜水艦を独立国“やまと”とし、自ら国家元首を宣言する。
米国はアメリカ第7艦隊所属のこの艦を撃沈しようと動き出し、日本側は“やまと”を捕獲しようと、海江田と過去に因縁のある深町が艦長を務めるディーゼル潜水艦「たつなみ」を派遣する。日米の脅威を前に、海江田たち“やまと”の乗組員が神業的な操船技術を駆使して、危機をくぐり抜けていく様を描いた一大エンターテインメントだ。Amazon Studiosが日本の劇場用映画を製作するのは初で、そのスケール感は大作並み。言ってみれば勝負作の一本の主演に、大沢たかおが起用されたわけだ。