朝生の「黙れ!」は田原総一朗氏には通常営業 生討論番組はもう“びっくり箱”ではなくなった

公開日: 更新日:

「朝まで生テレビ!」で田原総一朗氏が、国民民主の玉木代表の発言を「うるさい! 黙れ!」と遮り、共産党山添拓議員に「駄目ですよ、そういう言い方」と諭される映像がSNSで流れ、「老害」などと批判されていた。

 しかしこれは田原氏にとっては通常営業だ。昔から他人の言葉を遮り、激高して、違う人に振り話題を変えたりしていた。視聴者もそれを喜び生の喧嘩を楽しんだ。討論というよりは闘犬のような番組だったのだが、時代は変わった。

 90年代、私も「朝生」と同じスタッフで「金曜プレステージ・ニュースバトル」という生の討論番組の司会をしていた。「朝生」より人数が少なく比較的個々の意見をよく聞いて進行した。「話ぶった斬ってCM」とカンペを出されても意見を遮ることが私には出来なかった。私には田原氏のようなケレン味がなかったのだろう。

 ルポライターの竹中労氏がレギュラーで、自民党議員のK氏がゲストで来た時のこと。彼が本番前にスタッフに水割りを要求したのを見て竹中氏に火が付いた。「討論の前に酒とは何だ」と竹中氏は、そのことは言わず、その日のテーマで噛みつき、「何言ってんだ、小僧!」と叫び、視聴率が跳ね上がった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  3. 3

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  4. 4

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

  5. 5

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  1. 6

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  2. 7

    フジテレビは中居正広で“緊急事態”に…清野菜名“月9”初主演作はNHKのノンフィクション番組が「渡りに船」になりそう

  3. 8

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  4. 9

    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース