旧ジャニーズ新会社「STARTO」福田淳社長はドン・キホーテになれるか…座右の銘は「これでいいのだ」

公開日: 更新日:

座右の銘は「これでいいのだ」

 なにしろ、テレビ局からして、取り巻きのようなもの、とこう続ける。

「各局には、かつてはジャニーさん、メリーさん、いまならジュリーさんと昵懇というスタッフが何人もいて、キャスティング会議などでほぼ必ず、大いに幅を利かせてくる。性加害が再燃し、忖度が問題になって以降も、タレント名を出して『オレなら呼べるよ』と得意げな顔をしているやからがいました。ネオン街では、ジュリーさん主催のパーティーでタレントと撮った写真を見せびらかし、局内では肩で風を切って歩いている。このところ、さすがにおとなしくなりましたけど、新事務所で息を吹き返せばまた、そこは俺の縄張りだとしゃしゃり出てまた仕切り始めるでしょうね」

 本来キャスティングはオーディションで公正に決めるべきところ。それすらも圧力や忖度で牛耳ってきたのが旧ジャニーズ。それを許容してきたテレビ局も一蓮托生なだけに、福田社長がどれだけ手腕を発揮し、奮闘したところで、業界とりわけテレビ局が動き出さなければ、前出の広告プロデューサーは「ミイラ取りがミイラになってしまうような悪い予感がしなくもない」という。

 それでも、旧ジャニーズや芸能界のいびつな構造を白日の下にさらしてみせることができるのは福田氏しかいないのも事実。座右の銘は天才バカボンのパパの「これでいいのだ」。本当の意味で解体的出直しを達成できたら、既成の常識や権威に屈しないドン・キホーテとして歴史に名を残す。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動