旧ジャニーズ新会社「STARTO」福田淳社長はドン・キホーテになれるか…座右の銘は「これでいいのだ」
座右の銘は「これでいいのだ」
なにしろ、テレビ局からして、取り巻きのようなもの、とこう続ける。
「各局には、かつてはジャニーさん、メリーさん、いまならジュリーさんと昵懇というスタッフが何人もいて、キャスティング会議などでほぼ必ず、大いに幅を利かせてくる。性加害が再燃し、忖度が問題になって以降も、タレント名を出して『オレなら呼べるよ』と得意げな顔をしているやからがいました。ネオン街では、ジュリーさん主催のパーティーでタレントと撮った写真を見せびらかし、局内では肩で風を切って歩いている。このところ、さすがにおとなしくなりましたけど、新事務所で息を吹き返せばまた、そこは俺の縄張りだとしゃしゃり出てまた仕切り始めるでしょうね」
本来キャスティングはオーディションで公正に決めるべきところ。それすらも圧力や忖度で牛耳ってきたのが旧ジャニーズ。それを許容してきたテレビ局も一蓮托生なだけに、福田社長がどれだけ手腕を発揮し、奮闘したところで、業界とりわけテレビ局が動き出さなければ、前出の広告プロデューサーは「ミイラ取りがミイラになってしまうような悪い予感がしなくもない」という。
それでも、旧ジャニーズや芸能界のいびつな構造を白日の下にさらしてみせることができるのは福田氏しかいないのも事実。座右の銘は天才バカボンのパパの「これでいいのだ」。本当の意味で解体的出直しを達成できたら、既成の常識や権威に屈しないドン・キホーテとして歴史に名を残す。