前出のラリー氏が続ける。
「学生芸人出身で、もともと理論派で頭の回転の速いふたりが、吉本に入って舞台の場数を踏んで、芸人として体力がさらにレベルアップして鍛えられたのだと思います。ネタのチョイスや場の空気を読むことなど、徹底的にM-1を攻略して優勝をもぎとったという感じですね。ここ数年の錦鯉とかウエストランドとか“人間力”を全面に出した芸人とは反対で、ある意味ドライで、今時の芸人という感じもしました」
優勝の瞬間も、ここ数年の大会と違って涙はなかった。緻密な戦略と計算で見事に栄冠を掴んだ慶応&吉本のハイブリッド芸人の時代が到来だ。