北朝鮮・金正恩総書記の“プロパガンダMV”がTikTokで急拡散! 世界のZ世代に大ウケでグラミー賞も射程圏?

公開日: 更新日:

愛娘との視察シーンも

 歌詞は「偉大な指導者、金正恩を歌おう/優しい父、金正恩を自慢しよう」といった具合で典型的なプロパガンダではあるものの、労働者、軍人、著名な女性アナウンサーまでもが集団で代わる代わる登場し、そろってサムズアップを決める様子は圧巻だ。金正恩の動画や静止画もふんだんに盛り込まれ、後継者と目される愛娘との視察シーンもしっかり挟まれている。

 コリア・レポート編集長の辺真一氏はこう言う。

「北朝鮮の宣伝部門は金正恩氏の実妹の金与正・党副部長と、個人秘書だった歌手の玄松月・党宣伝扇動部副部長が担っています。玄松月氏は2018年の南北首脳会談前に平壌で開催された南北合同公演を取り仕切った人物で、おそらくMVの仕掛け人。体制維持には若者の支持が不可欠ですから、取り込みを狙ったのでしょう。あくまで国内向けプロパガンダ曲が海外で注目されるのはうれしい誤算。シメシメですよ」

 もっとも、サムズアップしていた高齢女性5人組は全員歯が欠けていた。図らずも独裁国家の栄養状態、医療体制の苛酷さを物語っている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造