杉咲花「朽ちないサクラ」を圧倒した草笛光子の卒寿パワー…「九十歳。何がめでたい」絶好調
あの杉咲花(26)をもってしても、高齢化社会の現状と、90歳の大々ベテラン女優、草笛光子にはかなわなかったという結果が関係者たちを色めき立たせている。6月21日、杉咲主演の『朽ちないサクラ』(カルチュア・パブリッシャーズ)と、草笛主演の『九十歳。何がめでたい』(松竹)が同日公開された。
公開前から、昨年『市子』で第47回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を獲得し、女優として脂が乗っていると評判の杉咲と、2017年上半期ベストセラーランキング総合1位を獲得した原作の映画化で、女優キャリア71年にして初の主演を務めることになった草笛の対決に注目が集まっていた。
草笛の『九十歳。~』の公開日から3日間の観客動員数は約11万8000人、興行収入は約1億4900万円で、公開ランキングは第2位。90歳の初主演作品がこれだけの集客力を持っていることに、映画関係者たちを驚かせた。一方の杉咲の『朽ちない~』は、観客年齢層は『九十歳。~』よりはるかに若いのは確かだったが、劇場が満席になることはほとんどなく、理由ははっきりしないが観客動員数と興収は異例といっていい"非公開"とされている。