目黒蓮主演「海のはじまり」好発進も視聴者モヤモヤのナゼ 「元カノの写真」がトレンド入り
また生方氏が過去に脚本を務めた22年10月期放送の「silent」や、23年10月期放送の「いちばんすきな花」(ともにフジ系)のように、初回の世界観の構築やインパクト作りはうまいが、終盤になるにつれて、ダラダラした展開になるのでは……という懸念も視聴者にはあるようだ。
「生方さんの脚本は設定や大枠が毎回魅力的で、独特な台詞回しなど、作品としての雰囲気もしっかりあります。ただ、それに肝心の中身を伴わせるのが難しいのか、登場人物の心情や行動にリアリティーにいささか乖離が生まれてしまっている印象です。初回の強烈なインパクトと共に生まれた違和感が、今後回収されていくのであれば、名作になる予感もします。しかし、過去作のように個人の心情に焦点を置きすぎると、似たようなダラダラした展開が続き、視聴者がヤキモキする懸念も拭いきれません」(同)
違和感の分だけ、視聴者へのインパクトは十分に残せたと捉えることもできるが、初回で一部視聴者が抱いたモヤモヤ感を解消することができなければ、脱落者が増えていく可能性もある。楽しみにしている視聴者のためにも、尻切れトンボにならないことを祈るほかない。